わたしは、自分が東日本大震災で被災するまで、防災の備えをしてきませんでした。しかし、実際に避難生活を送るうちに、事前の備えがいかに大事かということを思い知らされました。
震災を経験したことのある人と、震災を経験したことのない人とでは、危機意識に差があると感じています。
そこで当ページでは、被災者の人たちからお寄せいただいた体験談を紹介していきます。過去の教訓を未来に活かしてもらうために、ぜひわたしたちの話を聞いてください。
ここからは被災者の生の声を発信しているため、当時の辛い記憶を呼び起こす可能性があります。お心が辛くなりましたら、すぐにページを閉じていただくよう、お願い申し上げます。また、災害で感じる痛みや苦しみは人それぞれです。想いに大小はありません。当ページを作成するのにご協力いただきました被災者さまたちの気持ちを否定するコメントは、どうかご遠慮ください。。
体験してみてわかった本当の「震災の恐怖」
あなたは、震度7の揺れを体験したことがありますか?
東日本大震災では震度7を観測した地域もあります。わたしは、3.11の日、大きな揺れに遭遇したとき、立つこともしゃがむこともできませんでした。目の前にあるもの全てが傾き、地面が踊るように揺れ続け、車が宙を浮いていたのを覚えています。
そして、余震。本震よりも余震のようが怖いと知っていますか?
被害の大きさを何となく理解できた状態でむかえる余震は、本震よりも恐ろしく、何度も死を覚悟しました。
「机の下に隠れろ」とか「防災グッズを持ってにげろ」など、ニュースや学校などでは様々なアドバイスをしてくれます。しかし、実際に目の前で災害が起きると、そんな知識は全く思い浮かびませんでした。
ただただ「怖い」「どうしたらいいのかわからない」と震えるだけ。逃げることも立ち上がることもできずに、その場にうずくまるだけでした。
このように、実際の災害は想像していた以上の恐怖が襲ってきます。備えをしていても、災害発生時に実行できるとは限りません。また、備えていたものと実際に役立つものも違います。この差が、より被害を大きくする恐れもあることを身をもって実感しました。
そんな「差」を無くすために、実際に震災を経験した人の体験談をご紹介しますので、わたしたちの体験談を未来に活かすためにお役立てください。
震災で身に染みた恐怖や悲しみの体験談
災害を体験すると、普段の生活の中では気づくことができなかった悲しみやありがたみを感じることがあります。震災を経験して気づかされたという被災者の貴重な体験談や想いを、わけていだだきました。
震災がわたしたちに教えてくれた教訓
本当に必要な防災グッズ、危険な場所はどこかなど、震災を経験したことではじめてわかることもあります。普段意識しなかったことが、想像以上に大切ということ。そんな地震で得た教訓をアドバイスいただきました。
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帰宅できない状況でペットの安否が心配に 災害時のペットの話です。 被災したあの日、わたしはいつものように仕事をしていて、震災にまきこまれました。災害発生後、交通機関がマヒしてしまい、帰るに帰れない状態が続きました。 そん …
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自治体も交番も助けてくれない!孤独な避難生活を経験した体験談 私は、東北へ引っ越してすぐ東日本大震災に遭いました。 知り合いも、友達もまったくいない中、誰に何を聞いたらよいのかもわかりませんでした。 近くの交番に避難所の …
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次の震災に備えるために心に誓った地震対策
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常備していた非常食の消費期限が3年以上も前だった 東北大震災の後、仙台から脱出した話を紹介します。 東北大震災の後、仙台に一人暮らしをしていた私は、しばらく大学の食堂で避難させてもらしました。そのときの食べ物は避難食で一 …
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まとめ
震災は、想像していたよりも怖く辛いものでした。想像と実際に体験とでは、大きな差があるということをお分かりいただければ嬉しいです。被災者の体験談を活かし、あなたの大切な人の命を守る糧になれることを祈っています。