麻里子さん(36歳・女性・福島県・リモートワーカー)への取材インタビューです。

被災して仕事を失ったときに、アプリのリモ活で収入を得られたイマドキ主婦の麻里子さん。被災後の暮らしを立て直すために、在宅の副業を持つことが大事だと気付いたそうです。

リモートワークを始めたきっかけ

――はじめに、麻里子さんがリモートワークを始めたきっかけを教えてください。

もともと副業やお小遣い稼ぎに興味はありましたが、直接のきっかけは、ママ友からの紹介です。ツイッターやインスタなどで、稼いでいるインフルエンサーを見ても、自分には無理だと思い込んでいましたが、地元の友達がやっている姿を見て、私にもできるかもと思いました。

――被災後に、お仕事は辞められたのですか。

震災のあと、職場が休業してしまい、実質的に仕事を失いました。いつ復旧するかも分からず、とにかく何でもいいから早く収入が欲しかったです。

――震災のとき、インターネットなどの通信事情はどう対策されましたか。

我が家は、夫の勧めでスターリンクを契約していたので、一般的なネット回線よりも早く復旧したと思います。通信速度も、日常生活で使うには十分な速さです。Netflixの視聴も問題ありません。

――ビデオ通話アプリのリモ活は、思い通りに稼げましたか。

正直言って、収入はそれほど多くはありません。何分通話したかで決まるので、通話相手がいなければ収入になりませんから。でも、求人のない事情の中で、在宅で仕事ができるのは助かります。

――数あるリモ活バイトの中でも、ビデオ通話アプリを選んだ理由はなんですか。

インフルエンサーのように、顔を見せながら人前でしゃべるのは苦手だったので、イチナナやビゴライブのようなライブ配信は無理だと思いました。でも、ラジオのように、声だけで稼げるアプリがあると知り、これならできると思いました。

(参考:ビデ通しようよ!

ビデオ通話アプリのリモートワークはこんな感じ

――実際のリモ活は、どのような流れですか。

私の場合は、いくつかのアプリに登録しているので、同時待機します。どこから通話相手が入ってくれるか分からないので、なるべく多くのアプリを併用しています。

――声だけの通話で稼がれるそうですが、どのような会話のリクエストが多いですか。

それぞれの男性様によって、全然違いますよ。ただ暇つぶしをしたい人や、愚痴を聞いて欲しい人、一緒にオンライン飲み会をして欲しいという人もいますし、真剣な病気の相談や、カウンセリングに近いことを期待されている人もいます。

――誰かと話したい、誰でもいいから話を聞いて欲しい、という人は世の中にたくさんいるんですね。

はい。誰もがみんな、寂しさや孤独を抱えているような気がします。

――日々、色々な人とビデオ通話をする中で、なにか心がけていることや、工夫されていることはありますか。

顔の見せ合いができない、声だけの会話なので、よい聞き役になれるように相づちを工夫しています。口下手な方や、人見知りの方もいるので、そういうときは私の方から話題を出すこともあります。

――今後も、アプリのリモ活を続けていかれますか。

続けるつもりです。でも、理想を言えば、元の職場へ復帰し、アプリの方は副業にできたらと思っていますが。

後悔している防災対策

――被災者として、復興途上の仕事が一番の心配だったそうですが、ほかにも不安や心配なことはありましたか。

地元にいる親のことは、やはり気になりました。高齢なので、本人にできることも限られていますから。

――なにか対策をされていることはありますか。

とにかく実家は物が多く、片付けられていないので、まずは実家の整理をしなければいけないと思っています。防災の観点からも、物が多いと危ないですから。

――確かに、実家の片づけはやっておいた方がいいことの一つですね。

あとは、もっと親が動けなくなってきたら、見守りカメラのような物も置かなければいけないと思います。自分で電話ができれば、なにか起きたときにすぐ知らせてもらえますが、いざという時に身体も動かないと思うので。

――動体検知カメラや、双方向通話などができるカメラもありますね。

ほかにも、通院の送迎も大変なので、オンライン診療みたいなものにも期待しています。

まとめ

今回は、被災後の社会復帰の一環として、ビデオ通話アプリによるリモ活で収入を得ている麻里子さんにお話を伺いました。

ライフラインが復旧したあとに、一番最初に頭に浮かんだのが、被災後の収入の確保だったそうです。

職場が休業してしまい、求人もないなか、スマホ一つで在宅ワークができたのは、心強い選択肢だったはずです。

スマホを通じて、ネット上にサードプレイスを持つことで、いざという時の収入確保の一助になる、という貴重なご意見でした。

ありがとうございました。