あなたは防災グッズの正しい使い方をご存知ですか?

例えば、救急箱によく入っている三角巾。正しい巻き方や止血方法がわからないと、ケガを悪化させてしまう恐れがあります。このように、防災グッズの使い方を知らないと、正しい効果を発揮することができません。

そこで、防災グッズの使い方に関する以下のお悩みについてスッキリ解説いたします。

この記事でわかること

  • 防災グッズの正しい使い方
  • どんな身近なものが防災に役立つのか
  • 防災グッズの正しい使い方が知りたい

このページでは、防災グッズの正しい使い方と非常時に役に立つ身近なものについて知っていきましょう!防災グッズの正しい使い方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

防災グッズの効果を100%発揮するための正しい使い方

店頭では、様々な防災グッズが販売されています。

便利なもの・収納しやすいもの・多機能性のあるもの・・・しかし、これらの防災グッズは使いこなせなければ、ただのお荷物です。

さらに、防災グッズの正しい使い方や役割をきちんと理解しておけば、高価なグッズを買わずとも、家庭にあるものでも十分に代用することができます。

まずは、防災グッズの効果を発揮するための正しい使い方から知っていきましょう。

正しく使うために大切なのは「実際に使ってみる」こと!

防災グッズを正しく使うためには、まず「実際に使ってみる」ことが一番です。

「せっかく購入したのに開けてしまうのはもったいない」
「開封したら台無しになってしまう」

とお考えの場合は、身近にある代用品を使い試験的に使用してみたり、同じものを購入し家族でアウトドアなどに出かけた際に使ってみるのもおすすめです。

大切なのは、非常時にパニックにならずに正しく使えるかどうかです。どんなにわかりやすい解説書がついていても、非常時に説明書を読み正しく行動できるかどうかわかりません。東日本大震災のときは、お米は鍋やはんごうで炊けるとは知っていても、実際に上手に炊ける人はほとんどいませんでした。

このような経験から、日常生活で使用感を試してみることが「正しく使える」唯一の方法だと実感しています。

ロープや新聞紙が防災グッズに?身近なものが非常時に役に立つとき

東日本大震災を経験したわたしが、欠かせないおすすめの防災グッズが「ランタン」です。任意の場所を照らす懐中電灯よりも、置けば室内を灯すランタンの方が格段に便利だと感じました。しかし、「懐中電灯+ロープ」でランタン代わりにすることができます。

ロープの使い方は簡単です。懐中電灯にロープを通し、天井や壁に括り付ければ即席の電灯になります。

また、ペットボトルに水を入れ懐中電灯で照らせば、光が拡散され即席のランタンが出来上がります。このように、身近なものを活用すれば不便に思うものでも、使い方や工夫ひとつで、あっという間に便利なアイテムに変身するのです。

このほかにも、便利な活用方法はまだまだたくさんあります。あなただけの便利な使い方を見つけてみませんか?

防寒具の代用的なアイテム「アルミシート」の仕組みと使い方

防災の防寒具として代表的な商品である「アルミシート」。

「サバイバルシート」「エマージェンシーブランケット」「レスキューシート」などとも呼ばれ、薄手でありながら優れた断熱・防水効果を発揮します。なぜ、こんなペラペラな素材が高い効果を発揮するのでしょうか。

体温保持や毛布替わりとして優秀なアイテム

このシートは、熱を反射する性質を持っています。そのため、シートで体を覆うと体温が反射し、熱が外部に逃げにくくなるため暖かく感じるという仕組みです。このシートは意識を失った人の体温保持や就寝用の毛布替わりとしても使用されるほど、効果の高い防寒具になります。

効果が高い割に100円ショップやホームセンターで安く購入することができ、費用対効果が高い防寒具として人気の高い商品です。

アルミシートには、「シルバー」と「ゴールド」の2種類があり、どちらも災害時や登山用として広く使用されています。シルバーシートは熱を反射し逃がさないのに対し、ゴールドシートは外部からの熱を吸収する仕組みです。

防寒具以外にも様々な使い方がある!

このアルミシートは、防寒具以外にも「雨よけ」や「日よけ」「冷蔵庫代わり」にもなる優れモノです。

防水性が高いこのシートは、雨よけとしてレインコートとして使用できますし、断熱性が高いため夏の暑い日差しを防ぐためにも活用できます。

また、熱を逃がさない特性を活かし、冷えたペットボトルや水筒、食べ物をシートで包めば即席の冷蔵庫としても使えるのです。

ただし、熱を逃がさないこのシートは、体温が高い幼児に使用すると熱がこもりすぎるため湿疹や汗冷えの原因にもなるため注意しながら使用してください。

応急手当用品の仕組みと使い方

防災グッズの中には応急手当用品も内蔵されていることがあります。このアイテムを使った正しい処置はご存知ですか?

中でも知っているようで意外と苦戦するアイテムである「三角巾」と「消毒液」。ここでは、この2つのアイテムの使い方を紹介していきます。

三角巾の役割は患部を「つる」「巻く」

三角巾は「巻軸帯(かんじくたい)」とも言い、包帯のひとつとして活用されます。患部を固定したり止血したりする役割がありますが、正しく使用しないと処置ができません。

固定対策として「つる」

脱臼や骨折したときに三角巾で患部をつり、固定します。患部の下に三角巾を置き布の先端を首に回し、首の後ろで結びます。

もし、骨折していたら木やラップの芯、割りばしなどを添木(副士)にし、患部をまっすぐに伸ばしましょう。患部を伸ばすことで傷みを和らげ、神経や血管を保護する効果があります。

止血対策として「巻く」

止血するために三角巾を患部に巻くときは、三角巾を棒状にするために4つ折りや8つ折りにたたみます。細長くしたら患部に布をあて、包帯代わりにまいて使用するのが一般的です。

頭部を巻くときは、布を開いたままバンダナのように頭を巻き止血します。出血が多いときは、三角巾を細長く折り畳み、棒と一緒に結びます。止血するまで棒を結び目と一緒に回し、腕をきつく縛り出血を抑えます。

ただし、この方法は患部を痛める恐れがありますので、できることなら知識がある人と一緒に処置を行うのが理想的です。

消毒液は「すり傷」や「化膿」には不向き

消毒液は、強い殺菌効果があるため「いい菌」まで殺してしまうこともあります。そのため、すり傷や化膿した患部に消毒液を多く使用すると、治りが遅くなってしまうことも。

もし、すりむいた時や化膿したときは、患部の泥や血をキレイな水で流し、洗浄してください。その後、消毒液を塗布したあと、三角巾などで患部を覆うのが正しい使い方です。

モバイルバッテリーの容量はどのくらいが適切?

災害時の通信手段方法として「スマホ」や「携帯電話」は重要なアイテムです。いつでも家族や知人と連絡がとれるよう、通信機器の充電機は欠かせません。

通信機器の充電アイテムとして便利なのが「モバイルバッテリー」。モバイルバッテリーにも様々な種類がありますが、災害時におすすめなのは「乾電池式タイプ」です。

一般的なUSB充電式タイプだと、1月に5~10%放電していくため、点検を怠ると気づいたらバッテリー残量がゼロ・・・なんてことも。一方で、乾電池式バッテリーだと、乾電池さえあればいつでもスマホを充電することが可能です。

また他にも、30回以上充電可能な大型タイプや太陽光で動くソーラータイプなどもあります。どのバッテリーもあるに越したことがありませんが、使いやすいものを選ぶのがおすすめです。

モバイルバッテリーは、普段使いでも便利なアイテムです。価格も1万円以内のものもあります。防災を考えるこの機会に購入してみるのもひとつの手ではないでしょうか。

まとめ:防災グッズの100%活かすためには「使い方を知る」こと

防災グッズの使い方を理解するためには、実際に使ってみることが一番です。非常時にパニックにならないよう、日ごろから使い方をマスターしておくことをおすすめします。

また、普段から持ち歩いたり、アウトドアに出かけたときに使ってみたりするなど、防災グッズを日常生活に取り入れてみましょう。

これから防災グッズを購入する人は、100円ショップで購入できる安いグッズでも構いません。1つ余分に購入し、使用感をテストしてみると、イザというとき必ず役に立ちますよ。

揃えるべき防災グッズリストをご存知ですか?

災害用品をやみくもに買い集めても、使わないまま使用期限が過ぎてしまうことも。災害用品は、本当に必要なものや役立つものだけを用意していきましょう。
このページでは、本当に役立にたつ防災用品14アイテムをピックアップして紹介いたします。これから防災グッズを揃える人も、買い替えを希望している人も、ぜひ下記ページを参考にしてください。