被災者Bさん被災者Bさん

わたしは新潟中越地震を体験しました。
被災の経験から「子供がいる親に是非伝えたい防災対策」があります。
子供を守るために、備えておきたい日用品について紹介いたしますので、ぜひお聞きになってください。

震災被害から子供を守るために必要な防災対策

思わぬ災害にあってしまった時、自宅にある全てのものが凶器となる可能性があります。

ガラスの破片、散乱した食器、転倒した家具など、大変危険です。

小さな破片で傷が深くなったり、切り傷からバイ菌がはいいたりなど、大人であれば何とか耐えられることも子供には酷なことになるかもしれません。

二次災害から子供を守るために必要なアイテム

2003年の中越地震を体験した以後、私の防災対策の習慣となったのが「寝室にスリッパを備えておくこと」です。防災対策として、私の分は勿論、子供の分も買い求めて置いてあります。

なぜかというと、地震後にはとにかくありとあらゆるものの破片が部屋中に飛び散るからです。

家にある「割れるもの」って実は意外と多いんです。落ちた額縁やガラス製品、趣味で集めていたミッキーマウスのフィギュアなど、そして最悪なことに食器のほとんどが割れてしまいました。

キッチンは、それはもう無残な状態でした。食器棚には転倒防止をほどこしていたのですが、あまりにも強い揺れがくると家具は動かないものの、棚扉が勝手に開いてしまい、食器がどんどん飛び出してくるのです。

棚戸は揺れても動かない工夫を

防災対策に扉自体に開かない工夫をすればいいのですが、当時我が家はそこまでの防災対策は取っていませんでした。

よって部屋の中も、リビングも、様々なものの破片だらけ。震災が起きて職場から帰宅しても中に入れず、仕方なく土足のまま入ったことを覚えています。

当然、後の掃除も大変になってしまいました。

震災後、わたしは結婚して子供を授かりました。しかし当時のことを思い出すと「あのときこの子が一緒にいたら・・・」と想像するだけで、ゾッとするのです。昼間ならまだしも、もし地震が真夜中におきたら。懐中電灯の明かりだけを頼りに、あの破片だらけの家の中を、裸足で子どもを連れて避難するなんて、なんて危険なんでしょう。

食料、防災グッズ、子ども用品の備蓄も勿論、絶対に大切です。

しかし、被災した人間が一番最初にする行動は「避難」の安全を確保することだと思うのです。

装飾品でさえ凶器になる恐れも!破損対策も考えて!

日本の耐震建築技術は世界でも優れている技術です。

しかし建物が丈夫になっても、住んでいる私たちが防災を怠っては、意味がありません。毎日使っている食器やガラス製品が、災害時では凶器と化します。

わたしは震災以降、以下のことを自分に言い聞かせています。

  • 食器棚の扉は固定されているか
  • 頭よりも高い位置にガラス製品を閉まっていないか
  • 額縁を良く通る廊下やリビングに飾っていないか

それらは、災害時にあなたや大事な家族を刺す凶器になるかもしれないからです。

そして、もしもこれらが家の中が散乱してしまったときのために、スリッパを常備して防災対策をしておきましょう。最近では足を怪我しないよう、鉄板入りのスリッパも販売されています。

怪我をするのはあなただけではなく、あなたの大事な子供かもしれません。日ごろから防災対策を心がけましょう。

あつき

貴重なお話、ありがとうございました!
わたしも当時1歳の息子と避難しましたが、子どもを抱きかかえてうずくまるだけで精一杯でした。あの揺れが夜中だったらと思うと背筋が凍ります。お子さんがいる家庭では、子どもの安全を守る備えが必要ですね。ご家族の人数や年齢を考慮した防災グッズを選びましょう。

被災者おすすめのベスト防災グッズ

東日本大震災後に各地でみんなが揃えたものは思わぬものでした。用意していたものが実際に役立つとは限りません。
そこで、数ある防災グッズの中でも、実際に被災者であるわたしが「良いな」と思ったり、使ってみた人の口コミや評判が高かったりした防災グッズをジャンルごとに紹介していきます!
家族を守るため、事前にしっかりと備えておきましょう!