このページでは、ゲリラ豪雨に備えるために集中豪雨を体験した人のお話を紹介します。予測困難な集中豪雨に備えるために、わたしたちには一体何ができるのでしょうか。
ゲリラ豪雨の危険性とは
被災者の体験談をよりリアルに知っていただくために、ゲリラ豪雨がどんな酷い災害なのか、おさらいしていきましょう。
ゲリラ豪雨とは、集中豪雨や夕立のひとつ。その名の通りゲリラ(奇襲)のような大雨が降ることを意味しています。
ゲリラ豪雨の特徴は「突然発生する」こと「予測が困難」であることです。そのため、予報が晴れで、周辺に雨が降っていなくても、予期せぬ大雨が突然降ることもあります。
ゲリラ豪雨から身を守るためにも「非常食」は大事
4年前のことなのですが、ゲリラ豪雨に合いました。そのときに、非常食が必要と感じた話を紹介します。
予想できないゲリラ豪雨の恐怖
その日は、比較的昼間は穏やかに晴れていました。私は、安心して洗濯物を干して出かけていたのです。
すると、さっきまであんなにお天気だった空が、夕方になって突然暗くなってきました。私は、雨の予感がしたため慌てて自宅に戻って洗濯物を取り入れたのです。
その直後、見たことも無いほどのゲリラ豪雨が襲ってきました。
ゲリラによって引き起こされた浸水被害で外出もままならず
数時間後になると、近くのダムが放流されました。その結果、一気に下手の地区は床下浸水が始まり、我が家も床すれすれの水位まで水がやってきたのです。
まるで滝にでも打たれているかのような凄い雨だったのですが、全く備えをしていなかった事もあり、数日間の間は畳を干したり家の周りの片付けに追われたりするなど、家の清掃でかなり大変な思いをしました。
ゲリラ豪雨は「降って終わり」ではない
ゲリラ豪雨は予知が難しく、いつどこで発生してもおかしくない災害です。
ゲリラ豪雨は「降って終わり」ではありません。その後に雨水が引くまで、かなりの時間を要します。その間に、浸水被害が起こったり、家から出られなくなったりすることもあるのです。
このような体験から、普段から非常食を用意していたり、家の周りの物が流されないように常に気を配っておく事が必要だと感じました。また土地が低い場所には水が流れやすくなっている状況なのですが、むやみに高台に避難しても今度は土砂崩れなどの心配も付きまとうので、普段からどこに逃げたら安全なのかを近所でも話し合っておくことが必要だと感じます。
防災はまさに備えが肝心なのですが、自然のパワーには人間は勝てないと言う事をしっかり肝に銘じておくことも大事だと実感しています。
ゲリラ豪雨に備えるために必要な5つの対策
ゲリラ豪雨被害にあってから、予測困難な集中豪雨には5つの対策が必要だと実感しました。そんなゲリラ豪雨にあった私の体験談を聞いてください。
ずぶ濡れで何とか帰宅した後も家を守る作業に追われた
外に居る時に集中豪雨に降られると、もうどうにもなりません。
雨宿りといってもすぐに止むものではなく、帰ろうとしても電車もバスも運転を見合わせているといった事態に合い、タクシー乗り場で長蛇の列に並ぶしか選択肢が無いのです。ゲリラ豪雨にあった、あの日は家まで遠いところからタクシーに乗ってしまったため、家に帰るだけで10000円超えという厳しい出費になりました。
しかも、家に帰れば庭が水溜りを通り越して小さな湖状態。ずぶぬれで帰宅したのに、その後も休む間もなく雨戸を閉めたり浸水被害に備えたりという作業に追われました。
浸水被害はなかったものの庭の木が折れていた
幸いにも家の中の家具などは倒れても壊れてもいなかったので、雨対策後は問題なく過ごせました。しかし、翌日になると何と庭の木が折れていて、ホームセンターに行って伐採道具を購入し、細かく切り分けて燃えるゴミに出さなければならないという事態まで発生。これが一番きつい労働になり、休日をほぼ全て潰す羽目になりました。
ゲリラ豪雨に備えるために必要な対策5つ
もし、天気予報でゲリラ豪雨が告知されたら、「雨戸を閉めて外出する」「雨どいの掃除」そして「強風で倒れる可能性のある物の補強」がベストだと思います。もし予算に余裕があるのであれば、「屋根付きガレージの設置」等も考えたい所ですが。
そして、低い所にお住まいの方は、ゲリラではない大雨時に「水の進入具合を見ておく」のも効果的だと思います。避難勧告が出る前に、ある程度の判断ができる筈です。
もしゲリラ豪雨が起こったら、家のどこに被害が出るかを想定して、その対策をしていくしか無いのではと思います。外出できなくなる可能性も考えられるので、非常食の準備も忘れない方がいいと思いますよ。
子供と一緒にゲリラ豪雨で被災した体験談
子供を連れての突然のゲリラ豪雨は恐ろしいものです。子供を連れて避難するだけでも、体力を消耗してしまいます。
子供がいる時にゲリラ豪雨に合ってしまった時に必要だと感じたものを、紹介いたします。
ゲリラ豪雨で子供を守るために必要だと感じたもの
一昨年の4月のことです。私と実家の母と当時2歳の長女と0歳の長男の4人で公園に行った時に、突然のゲリラ豪雨に襲われました。
そのときに、私が当時強く必要だと思ったものは「雨具」です。
突然降ってきた大雨!しかし雨具を持っていなかった
その日は雨の予報はありましたが、予報より早く空模様が怪しくなってきました。雨が降るといけないから切り上げて帰ろうと思っていた時に、突然ゲリラ豪雨に襲われました。
その公園はよく行く所でしたが、屋根のある雨宿りできそうな場所はありません。雨が降ると思っていなかったので、傘も雨合羽も何も持ってきていませんでした。
ベンチの上に少し屋根があったので、ひとまずそこの下にいましたが、そんなに広い屋根ではなかったので皆ずぶ濡れになってしまいました。
突然の雨に親子で凍えた
0歳の長男だけはベビーカーのカバーで覆ったので被害は少なかったですが、それでも寒い思いをさせてしまいました。
15分~20分くらいでゲリラ豪雨は収まりましたが、3人はかなり濡れてしまい、家から少し遠いので帰るのにも大変でした。
ちなみにその時、他の親子連れはトイレの中に避難していました。私たちはトイレに避難するという発想が無かったために、もう少し早く気がついていればよかったと後悔しました。
ゲリラ豪雨が発生する時期は必ず雨具を持ち歩いて!
ゲリラ豪雨に襲われる可能性のある時期は、予報が出ていなくても必ず雨具を持ち歩く必要があると思います。
また、公園などの屋外に出かける時には、雨に降られた時に避難する場所があるか必ず確認することが必要だと考えます。
まとめ
貴重なお話ありがとうございました。
ゲリラ豪雨は、初夏から秋にかけて発生する突発的な災害です。震災よりも頻度が多いため、過去に集中豪雨が発生した地域の人は、できる限りの備えがほしいところです。
雨具を持ち歩いたり、外出時は雨戸を閉めたりするなど、対策してみてください