「雪害」とは、文字どおり雪によって生じる災害のことです。
「雪の少ない地域は関係ない」と思いがちですが、何かの用事で豪雪地帯を訪れた際、雪害に巻きこまれる人は決して珍しくありません。また、近年はこれまであまり雪が降らなかったはずの地域に雪が多量に降り、雪害が発生する例も増えています。今回は、自分でできる雪害対策を詳しく解説します。 過去の雪害被害の実例 “雪が多量に降った際に起こる雪害には、以下の紹介するような被害が起こります。
雪害による事故
まずは、雪害によってどんな事故が発生するのか雪害の種類を紹介いたします。
除雪中の事故
雪が多量に降ると、屋根の雪下ろしや敷地内の雪かきなどが必要になります。その際、屋根からの転落、水路などへの落下、落雪の直撃などの事故が起こりやすくなるのです。特に、屋根から転落しそのまま雪に埋もれてしまう事故は毎年各地で起こっており、命を落とす方もいます。このほか、除雪機に巻きこまれたり除雪中に心筋梗塞などを起こしたりするケースもあります。
雪道を車で運転する際の事故
雪が降ると視界が悪くなる、降った雪が凍りつくなど事故が起こりやすくなります。特に、雪道の運転に不馴れなドライバーは少々の降雪でも事故を起こしやすくなるでしょう。また、短時間で多量の降雪があると雪に車が埋まってしまい、動けなくなることもあります。
雪道を歩く際の事故
雪道は徒歩も危険です。凍りついた雪で転んだり雪に隠された側溝に落ち込んだりする事故が起こっています。また、踏み固められた雪は、氷と同じくらい滑りやすくなっており、不用意に歩くと転倒事故につながるでしょう。
レジャーに関する事故
スキーやスノーボードなど雪を利用したレジャーは根強い人気があります。しかし、多量の雪が降るとスキー場でさえ遭難の危険が出てくるでしょう。特に、悪天候の時にコースを外れると遭難の危険が増します。また、冬山登山は夏山登山に比べて遭難する危険が格段に高くなるので、入念な準備が必要です。” 雪害に備えるためのおすすめの対策 “では、雪害対策にはどのようなものがあるのでしょうか?以下に代表的な例を紹介します。
除雪中の事故を防ぐための対策
屋根の雪下ろしや雪かきは、可能な限り複数で行いましょう。そうすれば、事故が起きてもすぐに対処できます。また、屋根の雪下ろしをする際は面倒でも命綱とヘルメットをつけましょう。2階の屋根でも油断は禁物です。なお、晴れの日が続くと雪がゆるみ、ちょっとした刺激で大量の雪が落ちることもあります。晴れの日の雪下ろしは特に気をつけましょう。
雪道を車で走行する際の対策
雪道を車で走る場合は、チェーンやスタッドレスタイヤを履きましょう。特に、雪がない地方から豪雪地帯へ自動車で移動する場合は、チェーンを車に積んでおくことが大切です。また、夜間から雪が降る場合は、その時までに帰宅しておくことを心がけましょう。どうしても雪道を走る場合、視界が悪ければライトを点灯し、車間距離を十分に取ることが大切です。スピードも出しすぎないようにしましょう。
雪道を歩く際の対策
雪道を歩く場合は、滑り止めのついた靴をはきましょう。ヒールのついた靴やブーツ、靴底の溝がすり減った靴は転倒の危険性が高くなります。また、歩幅は小さく、転んだ際にすぐ手をつけるようにポケットに手を突っ込んであるかないようにしてください。
雪のレジャーでの事故を防ぐ方法
スキーやスノーボードなど雪のレジャーは天気予報を確認していきましょう。
天候が悪いときは諦める勇気も大切です。また、腕に自信があってもコースを外れてはいけません。天候が急変したときは、面倒でもコースをたどって麓におりましょう。冬山登山は下準備を入念に行い、天気予報を確認して出発してください。登山届を出すのを忘れないようにしましょう。
おすすめの雪害対策グッズ
個人で用意できるおすすめの雪害対策グッズには、タイヤチェーン・スタッドレスタイヤ・除雪用スコップなどがあげられます。
特に、タイヤチェーンは数千円で購入できるので、万が一に備えて買っておきましょう。不意の大雪にも対処できます。また、除雪用スコップは一般的なスコップに比べて幅が広く、効率よく雪かきができます。除雪作業を行うなら、1本は必要です。なお、冬は降雪が1m以上あるのが当たり前という場合は、除雪機の導入を視野に入れましょう。除雪中、事故を起こすのはほとんどが65才以上の高齢者です。除雪機を導入すれば、スコップよりも身体に負担をかけずに除雪作業ができるでしょう。
火災保険には雪害を受けた際に補償を受けられるオプションをつけることができます。たとえば、雪の重みで屋根が壊れた、カーポートの支柱が折れたという場合や、雪で家財がダメになったという場合、オプションを付けていれば保険から補償が受けられるでしょう。
まとめ:雪害は対策が大切
雪害は、地震や台風よりも予想がしやすい自然災害です。天気予報で大雪が降ることが分かったら、できる限りの対策を立てましょう。また、豪雪地域に行く場合は、必ず天気予報や降雪状況を確認していくことが大切です。そうすれば、「不意に雪が降って立ち往生した」などということを防げます。また、雪のレジャーは事前準備をしっかりとしてから行きましょう。
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