地震国である日本では、どこに住んでいても大規模な震災に遭遇する可能性が少なくありません。そのため、いざその時になって慌てふためくのではなく、普段から万が一に備えて準備をしておくことが非常に大切となります。以下では、震災への備えとして何をしておけばよいのかを説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

来るべき地震から身を守るために必要なこと

地震から自分たちの身を守るために必要となるものには、大きく分けて2種類存在します。まず、一つ目は、被災した時に、生き延びるために必要なもので、代表的なものは食料や水などです。大きな地震が発生すると、日常生活を送るうえではそこにあるのが当たり前だと思っていたスーパーや水道が機能しなくなるおそれがあります。そのため、少なくとも2、3日くらいは暮らせるくらいの食料と水を自宅に備蓄しておくと安心でしょう。

二つ目に必要なのは、被災後に使用するもの。震災への備えというと、地震発生時に生き延びられるようにしておけば大丈夫と考えがちですが、実際にはその後の生活をどのようにするかというのも切実な問題となります。そこで、二つ目として、震災後に生活を継続するために必要な備えも普段から行っておくべきなのです。すなわち、壊れてしまった家や家財をどのようにして復旧させるかや、そもそも壊れないように対策ができないかといったことを地震が起きる前に考えておかなければならないのです。

地震から身を守るために最低限準備しておくべきもの9つ

では、ここからは、震災から自分の身を守るために準備しておくべき最低限のものを順番に紹介していきます。

1.水

一つ目は水です。人間は水がないと生きていけませんので、必ず水は用意しておくようにしましょう。長期間保存できる災害対策用のペットボトルを買っておくと安心ですが、そこまでするのは大変ということであれば、普段からお風呂の浴槽に水を入れておくようにしたり、ペットボトルのお茶やジュースを少し多めに家に置いておくようにするとよいでしょう。また、近所に井戸があれば、水を分けてもらえるかもしれませんので、そういったものがないかも把握しておくといざというときに便利です。

2.食料

二つ目は食料です。数日食いつなげるくらいは必要ですので、生ものは避けて、長期保存に耐えられるレトルトパックやインスタント食品などを備えておくのがおすすめです。寒い時期に体を温められるように、一緒にカセットコンロも準備しておくと良いでしょう。

3.非常用持ち出しバック

三つ目は非常用持ち出しバッグです。必ずしも特別なものではなく、登山やハイキング用のリュックサックに食料や衣料品などを入れておくだけでも構いませんが、近年では災害対策用に様々なものをセットにした商品が販売されていますので、色々取り揃えるのが面倒という場合には、そういったものを一つ買っておいておくのも一案です。この手のバッグは意外とスペースを取るので、つい押し入れの奥などにしまい込んでしまいがちですが、いざというときに使えなければ意味がありませんので、できれば玄関などすぐに取り出せる場所に置いておくべきです。

4.灯り系アイテム

四つ目は、懐中電灯や携帯用ランタンといった灯かり系のアイテムです。大きな地震が来ると停電になる可能性が高いため、この手のアイテムはコンセント式のものではなく、電池式やソーラー式のものを選ぶようにしましょう。夜間にふいに地震が起きて真っ暗の中で取り残されるとパニックになるおそれがあります。そういった場合に周りを照らせるだけで、気持ちを落ち着かせることができますので、家には必ず灯かりを常備しておくようにしましょう。

5.着替え

五つ目は着替えです。地震によって断水や停電が発生すると、洗濯ができなくなるおそれがあります。上着は同じものを数日間着用するという選択肢もあり得ますが、衛生面を考えると下着は毎日取り換えた方がよいので、少なくとも数日分の下着を用意して非常用バッグのなかに入れておくと安心です。” 日ごろから震災に対して備えておくべきもの “続いて、常日頃から震災への備えとして準備すべきものを紹介します。

6.非常用電源

二つ目は、非常用の電源です。これがあると停電になっても家電などが使えるため、生活の質を落とさずに済みます。また、近年では生活必需品になりつつあるスマートフォンの充電も行えますので、家族や親族などに連絡したり、震災情報を収集する上でも非常に有用なアイテムと言えます。

7.家具転倒防止アイテム

三つ目は、家具転倒防止アイテムです。地震の力は私たちの想像以上であり、絶対に動きそうにないような重たいタンスやピアノなども簡単に転倒してしまいます。そこで、そういった事態を事前に防止するために、対策を施しておく必要があるのです。ホームセンターなどに行くと、家具を固定したり、転倒を防止するために使える様々なアイテムが販売されていますので、そういったものを使ってなるべく大型の家具は固定するようにしましょう。

8.避難経路

四つ目は、避難経路の把握です。地震の際には家族がバラバラになってしまうケースが少なくないため、近所の避難場所とそこへの避難経路については、普段から家族の間で共有しておくのがおすすめです。そうすることで、万が一の際も大事な家族が集まることができるのです。

9.火災保険(地震保険)

まず一つ目は、火災保険やそれに付帯される地震保険です。地震の揺れなどによって家が損壊した場合、通常の火災保険だけでは保証されない場合が多いため、自宅を再建したり、修理するのに十分な蓄えがないということであれば、それらの保険に加入して対策するようにしましょう。

まとめ:地震対策は今日から始めよう

地震国である日本では、震災は必ずやってくるものと考えて、普段から入念な準備を行っておく必要があります。もっとも対策といっても、以上で見てきたようにそれほど難しいことをしなければならないというわけではありません。できることからコツコツと備えるようにしておけば、いざというときにも心に余裕をもって対応できるようになるはずです。

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