地震が発生した時に、あなたはどこに避難していますか?または、地震が発生したら、すぐにキッチンへ行き安全を確認するよう思っていませんか?地震発生時に避難してはいけない場所について紹介いたします。
災害発生時に逃げてはいけない場所は「キッチン」
東日本大震災で被災した我が家、床じゅうにガラスが飛び散り、室内を裸足では歩けないような酷い状態になってしまいました。
家の中でも一番被害が大きかったのは、キッチンです。冷蔵庫は扉が開いて中の食べ物が全て外に飛び出し、キャスター付の食器棚は、リビングまで移動、流しの上の吊り戸棚に入っていたものは全て落下してしまいました。
地震が起きたらキッチンに避難してはいけない
揺れが始まった時、私はまさにキッチンで料理をしていたのですが、酷い揺れに驚いて、玄関土間あたりまで避難しました。
その時、ガスの火の消し忘れに気づいて慌ててキッチンに戻ろうと思ったのですが、とても歩ける状態ではありませんでした。自分が揺れに振り回されてどこかに飛ばされないよう、玄関ドアのノブにしがみつくだけで精一杯でした。
揺れが収まった後、キッチンに行ってみると、ガスの火は消えていました。うちのガスは大きな揺れを感知すると自動的に火が止まる仕組みになっていたのです。
あの時、もし、慌ててキッチンに戻っていたら、吊り戸棚から落ちてきた食器や、まな板の上から落下した包丁を踏んで大怪我をしていたかも知れません。
その時に私が得た教訓は「揺れたら、とにかくキッチンから離れること」。つまり、まずは安全な場所に避難して、身を守ることが先決だということです。
さらに、事件は地震が落ち着いたあとにも起こりました。
震災は二次災害の被害がとても多いもの
災害が発生したとき「災害が終わったらすぐに自宅に帰れる」と思う方もいるかもしれません。
しかし、自宅での二次災害も非常に多いって知っていましたか?災害発生後に、自宅の片付け中に起きた恐怖体験も同時に「紹介させていただきます。
震災後に自宅で子供を襲った恐怖の体験談
震災後のことです。
当時2歳の息子がいましたが、私たちは、地震で自宅の家具が散らばり、片づけをしていました。
床にはガラスの破片が散乱し、灯油もこぼれ、とにかく私たちは「床に落ちたもの」を重点的に清掃していたのです。
私は、ふと上を見上げました。すると…
壁にかけてあった大きなフォトフレームのガラスの破片が、ナイフのような形をしながら、子供の頭上でユラユラ揺れていたのです。
家具は固定するだけじゃダメ!
地震対策は固定だけじゃダメなんです。目線より高いものは全て凶器となる可能性があります。特にガラスは本当に怖く、すぐに人の皮膚を切り裂きます。
このように災害後は自宅でさえも、危険な場所となります。
家具は固定するだけでなく、表面のガラスや中のものが飛び出さないような工夫が必要だということです。
まとめ
貴重なお話、ありがとうございました!
インターネット・リサーチプラスの地震対策の調査では、地震対策をしている家庭は、なんと21%だそうです!少ないですね・・・。こんなに災害が起きる世の中になっても、まだ防災の備えをしていない人が、残念ながら多いようです。このお話を参考に、防災グッズの準備みならず家具の固定などについても、検討してみてくださいね!