「防災グッズは、どこに置いたらいいんだろう?」と災害用品の保管場所にお悩みではありませんか?
どんなに万能な防災グッズも、置き場所によって有用度が全く異なってしまいます。せっかく購入したのですから、災害時にしっかりと役に立ってほしいですよね。このページでは、正しい防災グッズの置き場所、さらにはやってはいけないNG例と共にご紹介いたします。防災グッズの置き場所に困っていた方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
防災グッズはココに置くべき!おすすめの置き場所2つ
防災グッズの置き場所は、「いつどこで使用するか」によって適切な保管場所が異なります。防災グッズは「1次の備え」と「2次の備え」の2種類に分けられ、この1次か2次かによって保管すべき場所が異なるのです。
1次の備え・・・非常用
2次の備え・・・持出用
それでは、それぞれの備えに適した保管場所をみていきましょう。
1次の備えとは?おすすめの置き場所はサッと持ち出せる場所
1次の備えとは、非常時に使用する防災グッズのこと。必要最低限に使用するもので、貴重品などが1次の備えに該当します。以下に例を挙げてみましたので、ぜひ目を通してみて下さい。
- (貴重品)印かん、現金、貯金通帳
- (身を守るもの)救急箱、手袋、ヘルメット、防災ずきん、毛布、衣料品
- (あると役立つもの)懐中電灯、ライター、缶切り、ロウソク、ナイフ、ラジオ、電池、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、ロープ、タオル
- (食料)食品、水 など
防災グッズを準備する時は、これらの「1次の備え」となる防災グッズを「非常用持ち出しセット(袋)」とし、リュックサックなどに入れておくことがとても大切です。「1次の備え」は命を守るための大切な備えですので、災害時には最優先で、サッと持ち出せるようにしておきましょう。
「1次の備え」の置き場所としては、玄関や寝室がベスト
貴重品や非常事態に持ち出すものですから、「1次の備え」の置き場所としては、玄関や寝室のような「いつでも」「すぐに」取り出せる場所がベストです。
中でもオススメは、寝室の枕元です。玄関だとすぐに引き返して取りに来ることができるというメリットがありますが、別の問題が発生してしまいます。それは、日常生活を送る上で、印鑑や通帳を玄関に置いておくことが、「盗難に遭う可能性を高めてしまう」ということです。ですので、このようなリスクを避けるために、できるだけ寝室に置いた方がいいでしょう。
また、安全に逃げるために大切なポイントがあります。それは、「通路の確保」です。せっかくサッと持ち出せるように置いてあっても、床にモノが散らかっていたり、障害物が置いてある場合は、スムーズに避難できません。ですので「片づけ=防災」と心がけましょう。
2次の備えとは?おすすめの置き場所は広く人の出入りが多い場所
次に、「2次の備え」となる防災グッズについて見ていきましょう。「2次の備え」とは、避難するときに持ち出す防災グッズです。例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 飲料水、非常食
- トイレットペーパー、非常用トイレ
- ティッシュペーパー、
- マッチ・ろうそく
- カセットコンロなど
ライフラインが止まってしまう場合に備えて、物資が届くまで生活する為の備蓄品が必要となります。これが「2次の備え」です。せっかく命が助かっても、食料や水が無ければ生き延びることはできません。少なくとも3日~1週間分の非常用品を用意しておきましょう。
「2次の備え」は「1次の備え」と違って、サッと持ち出せるようなコンパクトなものではありません。「1次の備えによって」命が守られた後に、必要となる防災用品です。ですのである程度の大きさや重量がありますので、置き場所も一定のスペースを必要とします。
「2次の備え」の置き場所としては、キッチンがベスト
それでは「2次の備え」の置き場所は、どこがベストなのでしょうか?一軒家かマンションかによっても適当な置き場所は変わってきますが、「普段食べ慣れている食品」を置いておくということであれば、キッチンが適当です。震災時であっても、日常生活と出来るだけ同じものを食べることは、避難生活のストレスを軽減することができ、とても大切なのです。
ですのでもし今現在キッチンに防災グッズを置くスペースが無いという場合は、使っていない食器や調理器具などを見直し、スペースを作り出すことをオススメします。上述したように「片づけ=防災」です。日頃から、不要品か否かを見極める癖をつけるといいでしょう。
また、どうしてもキッチンに置けない場合は、キッチンに近い納戸や食品庫に置く方法でもいいでしょう。その際は、なるべく種類別(調理がいるか否かなど)にカゴや箱などで分けて、缶切り、紙皿・紙コップ、割り箸、ウエットティッシュ等も一緒に置いておきましょう。カセットコンロやポリ袋も一緒に収納すれば、食事のバリエーションが広がります。
家のタイプ別!おすすめの置き場所
さて次に、ベストな防災グッズの置き場所について、シーン別に見ていきたいと思います。
上述したように、「2次の装備」の置き場所としては、キッチンが適当です。しかし、備蓄品をまとめて置いておくことは、自宅が被害を受けた時に全て使えなくなる可能性が出てきてしまいます。ですので分散して備えることによって、リスクを分散できると言えます。
一軒家での防災グッズの置き場所
一軒家の場合は、防災グッズの置き場所はたくさんあります。キッチン以外にも候補がたくさんあって迷ってしまうかもしれませんね。オススメは、庭の「倉庫」です。倉庫は家がペシャンコになっても潰れませんし、倉庫が潰れても人力で取り出せる可能性があります!
倉庫が無いという場合は、1階の玄関に近い部屋に置きましょう。1階であればサッと取り出せるので、無理に探しに行って余震でケガをするなどのリスクを避けることができます。
マンションやアパートでの防災グッズの置き場所
マンションやアパートの場合は、一軒家と違い置き場所が限られています。キッチン以外では、できるだけ玄関に近い部屋や箇所に置くといいでしょう。例えば、リビングですとかクローゼットなどですね。廊下にクローゼットがある場合は、そこに入れるのがベストです。
車での防災グッズの置き場所
災害は、いつ起こるか分かりません。もしかして、車で外出中に起こるかもしれませんよね。ここでは、その点を踏まえた車に防災グッズを積んでおくメリットを見てみましょう。
車での外出中に被災した場合
乗車中に被災した場合には、車に備蓄品を積んでおけば入手は非常に簡単です。また、車で逃げるという場合の手間や時間も省けます。交通事故の時にも有効になるかもしれません。
ただし、車に備蓄品を保管しておくことにはデメリットもあります。日中の車内は高温になりますので、水や食料などの劣化したり痛んだりするリスクがあるということです。ですので車内に保管するのであれば、車載保管が可能な防災グッズを選ばなければいけません。
マンションの高層階に住んでいる場合
マンションの高層階に住んでいる場合は、災害発生時にはエレベーターが止まってしまいますので、災害が落ち着いた後に、自宅から備蓄品を持ち出すのは困難です。その場合、マンションの駐車場に車をとめているのなら、持ち出しが簡単になりますのでおすすめです。
職場での防災グッズの置き場所
職場に防災グッズを置く場所としてオススメなのは、
- デスクの下
- ロッカーの中
です。それぞれの場所に置くメリットについて見てみましょう。
デスクの下に置く場合
デスクの下など、仕事中の大半を過ごすところに非常持ち出しセットを置いておくと、職場で被災した場合や迅速な避難が必要な場合もすぐに取り出せます。デスクの下には防災グッズの他にヘルメットを置く会社も多いですが、仕事の妨げにならないように置きましょう。
ロッカーの中に置く場合
ロッカーの中に非常持ち出しセットを備蓄しておけば、帰宅困難になった時などに、持ち出して使えます。デスクの下と違って、仕事中も妨げになることはありません。ただし迅速な避難が必要な場合でも、ロッカールームが遠いとセットを持ち出せないこともあります。
まとめ
さて今回は、「防災グッズをどこに置いたらいいか分からない…」とお悩みの方向けに、「正しい防災グッズの置き場所」をご紹介させて頂きました。防災グッズには2種類あり、それぞれにベストな置き場所があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
ぜひ皆さん、正しい防災グッズの揃え方&置き方には、本記事を参考にしてください!
揃えるべき防災グッズリストをご存知ですか?
このページでは、本当に役立にたつ防災用品14アイテムをピックアップして紹介いたします。これから防災グッズを揃える人も、買い替えを希望している人も、ぜひ下記ページを参考にしてください。