防災グッズを無駄にしたくなくてお悩みではありませんか?せっかく買った防災グッズが役に立たなかったら、意味がないですよね。
このページでは、防災グッズを無駄にしないために、どうしたら良いのかを紹介いたします。無駄にしないためのポイントについて知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
無駄なアイテムを購入しがちな人とは
防災グッズを、みなさんはどうやって揃えていますか?
災害が発生した時のことを考えずに防災グッズをそろえてしまう人は、無駄なアイテムを購入しがちです。防災グッズのセット自体は、悪いものではありません。実際に災害が発生した時のことを考えて、何が必要なのかを考えることが大切なのです。
インターネットで防災グッズを調べると、様々なものが販売されていますが、中には「◯人分の防災グッズを◯点セットにしました!」のような、セット売りの物もありますよね。しかし、「とりあえず、セットになったものを買っておけば間違いないかな?」と、安易に購入している方は要注意です。
なぜならば、セット販売を購入する人は防災グッズのセットに、何が入っているか把握していない人が多い傾向にあるからです。セットの中身には、自分や家族にとって必要ではない物が含まれていることのみならず、反対に必要なものが入っていない場合もあるのです。
このように災害が発生した時のことを考えずに防災グッズをそろえてしまうと、自分や家族に必要なものが何かを考えることができません。災害時に慌てないためにも、「災害が発生したら、私(達)には何が必要かな?」と、考えながらそろえていきましょう。
「備蓄品」と「避難用品」の違いを知る
無駄なアイテムを購入しないためには、災害時に何が必要か知るべきだとご説明してきました。災害時に必要な防災グッズは、以下の2種類に分けられます。
・備蓄品
・避難用品
ここでは、2つの違いについて解説をしていきますね。
備蓄品とは
備蓄品は、家に置いておく防災グッズのことを指します。災害が発生した後に、家で被災生活していくために使うものです。 以下のような「災害が発生した時も変わらず家で過ごす可能性がある」場合には、備蓄品の重要度がアップします。
・築年数の浅い免震住宅に住んでいる
・家が安定した土地の上に建てられている
・津波被害が想定できない
この場合は、災害が発生した時に家で過ごすことが予想されます。被災生活を家で過ごすことが予想されるということは、不便な状況でも変わらず日常生活を送れるためのアイテムが必要になりますよね。このような場合は、備蓄品を優先的に準備しておいた方が良いのです。
備蓄品は、3日〜7日分を準備しておきましょう。なぜならば、災害が発生した時は、ライフラインの復旧まで最短で3日かかると言われているからです。
過去の災害を例にします。例えば、東日本大震災と阪神淡路大震災では、ライフライン復旧までに下記期間を要しました。
2011年 東日本大震災 | 電気… 6日 水道…24日 ガス…34日 |
1995年 阪神淡路大震災 | 電気… 2日 水道…37日 ガス…61日 |
このことを考えると、最低でも7日分の備蓄品を準備しておきたいですね。
避難用品とは
避難用品とは、避難所に持っていく防災グッズを指します。災害が発生した時に、避難所で生活していくために使うものです。
以下のような「災害が発生した時に避難所で過ごす可能性がある」場合には、避難用品の重要度がアップします。
・耐震面で不安がある建物に住んでいる
・家が地盤の安定していない土地の上に建てられている
・二次災害(液状化、津波、洪水、土砂崩れなど)の危険性がある
この項目のどれか1つでも当てはまる場合は、災害が発生した時に避難所で過ごす可能性があります。避難所で過ごすということは、避難所で生活していくためのものが必要になりますね。そのためこの場合は、避難用品を優先的に準備しておいた方が良いのです。
避難用品を準備する場合は、持ち運びしやすいものを準備しましょう。避難所まで持ち運ぶのに体力を使っては、元も子もなくなってしまいます。 避難所には たくさんの人が来ることが予想されます。歯ブラシやコンタクトなどの衛生用品や、哺乳瓶や粉ミルクなどの共有しづらいものもあった方がいいですね。これらのアイテムを事前にそろえることで、感染症予防につながるだけでなく、精神的な配慮にも繋がります。
無駄な買い物にならないための5つのポイント
それでは、防災グッズが無駄にならないためのポイントは何があるのでしょうか?ここでは、5つのポイントをご紹介しますね。
ポイント1.自分の住んでいる場所のリスクを予想する
まずは、自分の住んでいる場所にどんなリスクが潜んでいるのかを考えてみましょう。これは上記で解説してきたように、被災生活をどのように送る可能性があるのかを確認するために必要です。
災害が発生した時に、自分がどのような生活を送ることになるのかを考えると、備蓄品と避難用品のどちらを優先して準備すれば良いのかがわかりますね。
ポイント2.住んでいる環境を考える
次は、自分の住んでいる環境を考えます。
例えばマンションに住んでいると、災害が発生した際にはエレベーターが止まることがあります。さらに、高層階に住んでいる場合は、階段の登り下りに不要な体力を使ってしまうことが考えられます。このような場合は、備蓄品を多めに準備しておくと良いですね。
ポイント3.家族構成で用意する
あなたは1人暮らしですか?それとも家族と暮らしていますか?家族と一緒なら、どのような方と暮らしていますか?
家族構成を考えることで、災害が発生した際の生活に必要なものが見えてきます。
薬を飲んでいらっしゃる方は、常備薬が必要になります。また赤ちゃんがいらっしゃる方は、ミルクやおむつが必要です。さらにペットがいらっしゃる方は、ペット用品が必要になりますよね。
このように、生活に何が必要か、人によって変わってくるのです。
ポイント4.日用品として取り入れられるものがないか考える
防災グッズの中には、普段から日用品として使っているものがあります。たとえば、水やモバイルバッテリーなどは、日常生活でも使いますよね。
普段から使っているものを防災グッズと併用して考えることで、無駄に買ってしまうことを防ぐことができます。そして「今、災害が発生したら…」と考えるきっかけにもなるので、災害が発生した際のシミュレーションもしやすくなりますね。
ポイント5.ローリングストック法を取り入れる
ローリングストック法とは、循環型備蓄を指します。具体的にいうと、普段の生活から少し多めに食料や日用品を買うことです。購入したものを月に数回 普段の食事に取り入れ、使った分をまた新しく買い足していきます。
ローリングストック法を取り入れると、非常食の賞味期限切れを防ぐことができるので、防災グッズが無駄になりません。また、普段から非常食を食べることにより、災害が発生した際にも食べ慣れているものを食べることができます。
ただし、ローリングストック法をする場合は、なくなったらすぐに購入することを忘れてはいけません。なくなったタイミングで災害が発生すると、困ってしまうからです。
まとめ
防災グッズを無駄にしないためには、災害が発生した時のことを考えて準備する必要があるとわかりましたね。自分や家族にとって何が必要なのかを考えることで、防災グッズを無駄にしないことに繋がります。
みなさんも「せっかく買った防災グッズを無駄にしてしまった…」ということがないように、ぜひ参考にされてみてくださいね。
こんなお悩みはありませんか?
「優先すべき防災グッズは何?」「防災グッズは何から揃えたらいい?」 どうせ防災グッズを購入するのなら、被災時にちゃんと役立つアイテムが欲しいですよね。失敗しないためには、自分に合った防災グッズを購入することが大切!どんなアイテムがあるのかお悩みの人は、ぜひ下記ページを参考にしてみてくださいね。