被害が起こったとき、生活に必要なものをすべて持って逃げることはできません。また、防災グッズを収納しておく場所も必要です。あまりにも多く保管しすぎて、持ち出せなかったり退路を塞いでしまったりしたのでは、意味がありません。
そこで、まずは絶対に必要な防災グッズの見極め方から詳しくみていきましょう。
段階によって必要な防災グッズは変わってくる
災害発生から日常に戻るまでの間、必要となる防災グッズも変化していくものです。阪神淡路大震災以降「必要となる防災グッズは3段階に分かれる」と言われるようになりました。この3段階は「0次」「1次」「2次」となります。
0次:外出時に被災したときのための非常用グッズ
1次:被災したその日を過ごすための持出用グッズ
2次:救助を待つ間の避難生活中に必要な生活用グッズ
災害からどのくらいの時間が経過したかによって、必要となる防災グッズは違います。常に持ち歩けるもの、家に保管しておけるもの、災害後に避難生活で使用するものを分けておくことが大切です。
災害ごとに役立つ防災グッズは何か知っておこう
ひとことで「災害」とは言っても、震災や災害など様々な種類の被害があります。災害ごとに対処方法や避難方法、さらには必要な防災グッズの内容や数量も大きく変わってきます。どんな状況でどのようなものが必要になるか、家族の状況を考えながら用意していきましょう。
震災対策に必要なアイテム:耐震強化・家具子固定など
浸水被害に必要なアイテム:水嚢・土嚢・雨具など
家の中を見渡して、どんな二次災害が予測されるのか、家の中で危険な場所はないかを確認してみましょう。被害が拡大しないよう事前に危険を見つけ、対策しておきましょう。
季節ごとに防災グッズを再確認しよう
防災グッズの中には季節性が高いものがあります。夏には汗をふくためのウェットティッシュ、冬には寒さをしのぐ防寒具など、揃えるべきアイテムも気温によって左右されます。
夏用の防災グッズ:経口飲料水・虫よけグッズ・下着など
冬用の防災グッズ:防寒具・除雪道具・ストーブなど
半年に一回は「暑さ用」「寒さ用」の防災グッズを見直して、必要であれば交換してください。いつ災害に巻き込まれてもおかしくないように準備しておきましょう。
性別や世帯人数ごとに必需品をチェックしておく
家族の人数や年齢に応じたものはきっちり準備しておくことも大切です。用意すべき非常食は1人3日分。世帯人数が多ければ、それだけ用意すべき食料が多くなります。
単身者:1人×3食×3日分=9食分
4人暮らし:4人×3食×3日分=36食分
このように家族の人数が多いと、準備するアイテムも必然的に多くなります。また、一般成人よりも生活能力が低い赤ちゃんや高齢者でも不便することなく避難生活を送れるように、家族に合った防災グッズを用意しておかなければいけません。
まとめ
防災グッズは、災害の種類や家族構成によって準備すべきアイテムが異なります。まずは家庭の状況や家族の体調をチェックし、最低限どんなものが必要かリストアップしてみましょう。このページで紹介したことを参考に、自身の家庭にあった防災グッズを見つけてみてくださいね。
揃えるべき防災グッズリストをご存知ですか?
このページでは、本当に役立にたつ防災用品14アイテムをピックアップして紹介いたします。これから防災グッズを揃える人も、買い替えを希望している人も、ぜひ下記ページを参考にしてください。