防災グッズを揃えてはいるけど、点検のタイミングが分からない!そんなお悩みはありませんか?
このページでは、防災グッズの点検のタイミング、さらに点検の回数を減らすコツについて紹介いたします。災害に備えて防災グッズの点検をしっかりと行っておきたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

防災グッズの点検の必要性

そもそも、なぜ防災グッズを点検する必要があるのでしょうか?以下に防災グッズを点検するメリット・デメリットを紹介していきます。

防災グッズを点検するメリット

防災グッズを点検するメリットは、以下の通り。

  • 賞味期限、使用期限切れを防ぐ
  • 継続して防災への意識が保てる
  • 万全の状態で防災グッズを活用できる
  • 備えがあるという安心感

防災グッズを点検することで、非常食などが「どこに」「どれくらい」「いつまでに食べられるのか」を把握できます。また、常に備えているという意識を保てるため、安心感をキープすることも可能です。

防災グッズを点検しないデメリット

反対に、防災グッズを点検しないデメリットは以下の通りです。

  • いざというとき消費期限切れの食べ物しかなくなる
  • どこに何があるのか把握しにくくなる

非常食の中には消費期限が短いものも含まれています。このように防災グッズの点検を怠ると、いざというとき消費期限切れの食べ物しかなくなることもあります。また、保管しっぱなしにすると、保管場所や中身の存在を忘れることも。感染症流行騒動では、体温計の電池が品薄になりました。これは、体温計は普段使用しないために点検を怠ったことも原因です。

このように普段使用しないアイテムの点検を怠ると、「使いたいときに使えない」という事態に陥ります。

いざというときに、すぐ使用するためにも、防災グッズの点検はとても大切なのです。

防災グッズの点検のタイミング

防災グッズの点検のタイミングは、グッズの種類によっても異なるもの。以下に防災グッズごとにおすすめの点検のタイミングを紹介します。

水や食料などの非常食の点検のタイミング

非常食に関しては基本的には賞味期限、消費期限の確認を行えばOKです。
子供や年配の方がいる家族の場合、年齢に合った食形態になっているかの再確認もできると良いでしょう。また、薬に関しても健康状態によって必要な薬の変化があれば追加の検討をしましょう。

点検のタイミング目安は「おおよそ6か月に1回以上」がおすすめです。

入れ替え時期としては以下の通り。

保存水 賞味期限の1年前
保存食(缶詰、カンパン、アルファ米等) 賞味期限の1年前
インスタント食(カップ麺、レトルト食品等) 賞味期限の1カ月前
使用期限の1カ月前

懐中電灯などの機器類の点検のタイミング

懐中電灯などの機器類に関しては、動作確認や使用推奨期限の確認を行います。特に乾電池については使用推奨期限を過ぎると、未使用の状態でも電池を構成する部材が劣化し、性能の低下や液漏れが起こる可能性があるため注意が必要です。

使用推奨期限は、乾電池本体または梱包に表示されています。点検のタイミング目安は「おおよそ1年に1回以上」がおすすめです。

入れ替え時期としては以下の通り。

懐中電灯などの機器類 使用期限の1年前
乾電池 使用期限の1年前

その他日用品の点検タイミング

その他の日用品に関しては、子供や年配者のオムツ、ウェットティッシュ、筆記用具などがあります。使用期限はありませんが、家族の成長に合わせてサイズの変更等を検討する必要はあります。点検のタイミング目安は「おおよそ6か月に1回以上」がおすすめです。

ソーラーパネルの設備点検のタイミング

太陽光発電は屋根に設置する電気工作物です。長期間運用していると、過酷な気象条件や自然災害の影響等も少なからず受け、電気的な不具合や、設置状況が不十分になることも考えられます。

定期点検は法的な義務が課されているわけではありませんが、長期にわたる発電量の維持と安全性確保の観点から、安心して運用するには定期点検を実施した方が良いでしょう。

最低限の点検のタイミング目安は、設置後1年目、5年目、9年目であり、それ以降は4年おきに1回が目安と言われています。

ちなみに「目視や電気の測定ぐらいであれば自分でメンテナンスをしたい」という方がいますが、不慣れな方が屋根上に上って点検をするのは非常に危険ですし、太陽光発電は電気工作物ですので感電のリスクもあります。メンテナンスは必ず業者にお任せするようにしましょう。

点検回数を減らすコツ

なるべく手間をかけずに点検をしていくコツを以下に紹介します。

使用期限が長いグッズを揃える

グッズの中には、商品の種類によって使用期限が異なってくるものもあります。例えば、飲料水では通常の天然水と災害用保存水では賞味期限に5年以上の差があります。

乾電池であれば、アルカリ電池の方がマンガン電池よりも8年程度使用期限があります。 買い足しの際にそのグッズがどれくらい持つのか、より長く持つものはないか、確認しながら揃えられると良いですね。

点検者を分担する

家族等同居者がいる場合は、分担することで点検の手間は分散させることができます。例えば子供のいない夫婦世帯であっても2人で分担すれば1年に2回のところ1回で済みます。また、期限のチェック、買い足しなど役割を分担しても良いでしょう。

「ローリングストック法」という備蓄方法

防災グッズ等備蓄品を普段から循環させる「ローリングストック法」という方法があります。

ローリングストック方法については、コチラのページで詳しく解説しています。気になる人は、ぜひ参考にしてください。

ローリングストック方法の正しい方法と実践手順について被災生活が解説!

日常生活の中で消費しながら備蓄する方法なので、無駄がなく、備蓄する負担も少なくて済みます。

全てをローリングストック法で入れ替えるのではなく、3日分の備蓄は防災グッズの非常食や保存水を備え、残りをレトルト食品や市販の水で備えると、より負担が少なくなります。

「防災点検の日」を活用してみよう

上記のコツに加えて、「防災点検の日」を活用しそのタイミングで点検をしていくのも良いかもしれません。防災点検の日について、みていきましょう。

「防災点検の日」とは

もともとは9月1日、防災用品点検の日は防災への意識を高める日に防災に重要な役割のある防災用品の点検を行おうという意味合いから提唱されました。さらに防災用品は定期的な点検が大切であることから、3月、6月、9月、12月のそれぞれの月の1日に、3ヶ月毎計4回防災用品点検の日が制定されています。

6月や9月は台風や長雨への備え、12月は豪雪や寒い冬への備えなどその時期ごとに訪れるかもしれない災害へ意識を高めることもできるでしょう。年間を通して防災用品について考えることで、日頃からの備えにも繋がります。

「防災点検の日」の活用方法

理想は年4回の防災点検の日全てで再点検を行うことですが、無理に当日に行う必要はありません。その前後の日程で決めた点検作業のみを行いましょう。具体的な方法としては、忘れないよう家族で共有して実施する、スマートフォンのカレンダー機能にメモをしておきその都度思い出す等が良いでしょう。

まとめ

防災グッズの点検のタイミング、さらに点検の回数を減らすコツについて紹介してきました。防災グッズを揃えて完了!ではなく、継続して点検し防災への意識を保っていきたいですね。
「備えあれば憂いなし」。適切に防災グッズの点検をして、万が一の事態に備えていきましょう。

こんなお悩みはありませんか?

「優先すべき防災グッズは何?」「防災グッズは何から揃えたらいい?」 どうせ防災グッズを購入するのなら、被災時にちゃんと役立つアイテムが欲しいですよね。失敗しないためには、自分に合った防災グッズを購入することが大切!どんなアイテムがあるのかお悩みの人は、ぜひ下記ページを参考にしてみてくださいね。

揃えるべき防災グッズリストをご存知ですか?

災害用品をやみくもに買い集めても、使わないまま使用期限が過ぎてしまうことも。災害用品は、本当に必要なものや役立つものだけを用意していきましょう。
このページでは、本当に役立にたつ防災用品14アイテムをピックアップして紹介いたします。これから防災グッズを揃える人も、買い替えを希望している人も、ぜひ下記ページを参考にしてください。